[3Dプリンター]調整が楽になるscrews_tilt_adjustの設定[Klipper]

Klipperを導入してからしばらく経ちましたが、色々設定を弄っていますが便利な機能があったのでメモしておきます。

ベットレベリングだけでもそれなりに満足していたのですが、大型の印刷物の時に結構失敗して結局手動レベリングをしていました。

コピー用紙やシックネスゲージで調整する以外にも機能として、センサーを使用して調整できる機能があるみたいなので手順など書いておきます。

今回記載している方法は「BL-Touch」のセンサーを使用したものです、Z プローブ (BL Touch、誘導センサーなど) が必要な方法になるので搭載していない機種では使用できません。

目次

公式ガイド

公式ガイドの手動レベリング記事内「Adjusting bed leveling screws using the bed probe」の項目を参考に設定を行いました。

設定手順

使用機種は「Ender-3 S1」で設定しています、各種数値は使用機種に合わせてください。

エラーもしくは接触による故障の原因になります。

設定

UIを開いたら、メニューから「機器」→設定ファイルconfigから「printer.cfg」ファイルを開いて編集します。

適当な位置にコードを入力します。

[screws_tilt_adjust]
screw1: 55, 65
screw1_name: left_front
screw2: 232, 65
screw2_name: right_front
screw3: 232, 224
screw3_name: right_rear
screw4: 55, 224
screw4_name: left_rear
horizontal_move_z: 10.
speed: 50.
screw_thread: CW-M3

ガイドに説明があるので詳細は割愛します。

screw1: 55, 65

screwの部分に調整ネジの真上位の座標を各ネジごとに測定して入力

例に書いた数値だとネジの上にセンサーが来るようにしていますが、ノズルの場合でもあまり差を感じなかったので好みで良いかと。

奥側の数値はネジより内側になっていますが、今回の機種だと本体に接触してゆがむため甘めの数値にしています。

screw1_name: left_front

こちらの部分は好きな名前を付けてください。

設定が終わったら保存して再起動します。

実行

先ほどの記入が終わったら、ダッシュボードのコンソールから実行します。

※G28を実行してから行います。

  G28
  SCREWS_TILT_CALCULATE

※ここでエラーが出る場合は、X軸Y軸の限界に設定している数値を超えている場合があるので確認してみましょう。

調整画面

4点の測定が終わるとこのような画面が表示されます。

1番目に設定した「left_front」はベース位置になるので特に触りません。

それ以降のネジの名前の右側に右回り、左回りの表記があるのでその方向に数字の角度分回します。

今回は調整後なので調整しなくても良い数値ですが、コピー用紙などでセットした時は半回転分位誤差があったりしました。

一度調整したら「RETRY」でもう一度測定します。

6度以下になったら確認を押して終了します。

どうしても調整するごとに少しずれていくので完璧に0にしようとすると大変です。

高低マップ

調整が終わったら「高低マップ」でベットレベリングを行い校正設定を保存しておきます。

調整前

手動でシックネスゲージを使用して調整した時の物です。

印刷自体はこれでも大体行けます。

調整後

中心部分以外は同じくらいになっているのである程度の効果は期待できそうです。

なによりのぞき込む姿勢で体に負担をかけなくても良くなったのが一番大きいです。

印刷がそれでもうまく行かないときに試すポイント

こちらはちょっとしたメモです。

ギリギリまで移動させ過ぎていないか

コンフィグに記載する数値が、ギリギリ過ぎて本体に干渉したりどこかしら歪んでいないかなど目視で確認してみてください。

今回の機種はY軸をギリギリにすると接触して奥の部分が少し浮く感じになったので少し手前の数値にしています。

印刷時の温度にベッドを温める

高低マップの時の調整時には割と効果があるので、ダッシュボード画面で印刷時の温度に予熱して設定すると実際の印刷時と同じような環境にできます。

今回のネジ調整の場合でも効果があるかはあまり実感がありませんが、熱を加えると違う歪み方をするプレートもあるのでうまく行かないときは試してみてください。

本体の点検

根本的な方法ですが、本体のネジやベルトのゆるみなどやレール部分の摩耗やガタツキが無いかなどの確認を行う。

(おまけ)マクロとして記載する場合

[gcode_macro screws_tilt_adjust]
gcode:
  G28
  SCREWS_TILT_CALCULATE

その都度打ち込むのが面倒だったので、先ほどのconfigファイルに記載してマクロで実行できるようにする場合の記入例です。

Zオフセット設定系などとまとめておくと便利になります。

備考

しばらく使用して、まだKlipperの機能を使い倒せてませんが調べてみると便利な機能が結構あるので今後も何かあれば記事にしておきたいと思います。

手動レベリングは腰にきてつらいので、高い機種にも目が行きますがもう少し頑張れそうです。

最後までありがとうございました。

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